席に着く
せきにつく
表現動詞-五段-カ行
標準
to sit on a seat
文例 · 用例
私が夜会服に替えてサルーンに設けられた席に着くと、金モールの事務長の植民地通いの海員らしい頑丈な腕がさしのべられて関西|訛のある社交的なバスが、ようこそ、Yさん。
— 吉行エイスケ 『孟買挿話』 青空文庫
唯、席に着くと、袖から散つたか、あの枝からこぼれたか、鍋の蓋に、颯と卯の花が掛つて居て、華奢な細い蕋が、下のぬくもりに、恁う、雪が溶けるやうな薄い息を戦がせる。
— 泉鏡太郎 『銀鼎』 青空文庫
」 椅子を差置かれた池の汀の四阿は、瑪瑙の柱、水晶の廂であろう、ひたと席に着く、四辺は昼よりも明かった。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
三 美和子が席に着くと、すぐ簡単な食事が運ばれた。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
」我々一同が表の間へぞろぞろ入り、中央の卓を囲んで席に着くなか、警部は小さなブリキの角箱を開けて、ひとかたまりの色々な物品を面前に並べて見せた。
— SILVER BLAZE 『シルヴァブレイズ』 青空文庫
私上る筈ではないのでございますけれど、是非申上げなければなりません事がございますので、些と伺ひましたのでございますから、今日のところはどうか御堪忍あそばして」 彼の許を得んまでは席に着くをだに憚る如く、満枝は漂しげになほ立てるなり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
信一郎が、席に着くと間もなく、妹の方のアンナが、華やかな拍手に迎えられて壇上に現われた、スラヴ美人の典型と云ってもいゝような、碧い眸と、白い雪のような頬とを持った美しい娘だった。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
」と、既に両手で眼を押へてゐた一人が、ぎこちないお叩頭とともに教壇を降りると、自分の席に着くが早いか、机にしがみついてそこでまた啜泣いた。
— 原民喜 『奇蹟』 青空文庫
作例 · 標準
開演時間になったので、観客は皆、静かに席に着いた。
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面接官に促され、緊張しながら席に着いた。
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