襲い入る
おそいいる
動詞
標準
文例 · 用例
一旦破寺――西明寺はその一頃は無住であった――その庫裡に引取って、炉に焚火をして、弁当を使ったあとで、出直して、降積った雪の森に襲い入ると、段々に奥深く、やがて向うに青い水が顕われた、土地で、大沼というのである。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
昼のせんたくならばけっして右門とて不審はいだかなかったが、この夜ふけにないしょがましい洗いすすぎは、いかなる微細なことをも見のがし聞きのがしたことのない捕物名人にふと不審をわかしましたので、突然襲い入るように井戸ばたへ回っていきました。
— 身代わり花嫁 『右門捕物帖』 青空文庫
)のみは消えては起り、起っては消えているが、それとても以前のように耳に襲い入るのではない。
— 弁信の巻 『大菩薩峠』 青空文庫