雲外
うんがい
名詞
標準
文例 · 用例
法諡は白誉雲外竜池善士と云う。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
侯、熊楠の言によりしか否かは知らず、数年前このことを大学連に話し、大野雲外氏趣き掘りしに、貴重の上古遺品おびただしく発見せり、と雑誌で見たり。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
それにもかかわらず、ジュウェル(Jewell)が、太陽光球雲外側のガスに於ける吸収スペクトル線の位置から算定した結果で見ると、これだけ高い雰囲気の及ぼす圧力はわずかに約五ないし六気圧しかないことになる。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
博雅の君子亦「鏡花全集」を得て後、先生が日光晶徹の文、哀歓双双人生を照らして、春水欄前に虚碧を漾はせ、春水雲外に乱青を畳める未曾有の壮観を恣にす可し。
— 芥川龍之介 『「鏡花全集」目録開口』 青空文庫
あたかも雲外に明月あるを知らず、林外に秀山あるを知らざるがごとし。
— 井上円了 『欧米各国 政教日記』 青空文庫
もしヤソ教者、その自ら迷うゆえんを知らずして、雲外に明月なし林外に秀山なしというに至りては、余もとより黙止に付すべからず。
— 井上円了 『欧米各国 政教日記』 青空文庫
春風駘蕩、芳花繽紛トシテ紅靄崖ヲ擁シ、観音ノ台ハ正ニ雲外ニ懸ル。
— 永井荷風 『上野』 青空文庫
琵琶橋ニ上ルヤ忽ニシテ光彩ノ雲外ニ閃クヲ見ル。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫