雲母
うんも異読 うんぼ・きらら
名詞
標準
mica
文例 · 用例
校庭は幾分赤味の勝つた砂の色で、閉ざされた教室々々の窓の硝子は雲母のやうに照れ返つてゐる。
— 〔私が貧乏で〕 『夏』 青空文庫
雲母の口して歌つたよ、背ろに倒れ、歌つたよ、心は涸れて皺枯れて、巌の上の、綱渡り。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
こういう時、下りて見ると、麓の草原は雨の雫で緑がシットリと輝くのと対照して、山の新しい雪が、キラキラと雲母のように光って、雪と雨とを区別する境界線が、山の中腹に引かれている。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
白い柔かな円石もころがつて来小さな錐の形の水晶の粒や、金雲母のかけらもながれて来てとまりました。
— 宮沢賢治 『やまなし』 青空文庫
「邪宗門」が未完成、又は生硬な象徴詩だといふ非難はあつても、同氏の歌集「雲母集」が象徴詩でないといふことは何人にも言へません。
— 萩原朔太郎 『ふつくりとした人柄』 青空文庫
日本に於ける眞の象徴詩を求めれば、先づ「雲母集」位のものでせう。
— 萩原朔太郎 『ふつくりとした人柄』 青空文庫
斜めに日光にすかして見ると、雲母の小片が銀色の鱗のようにきらきら光っていた。
— 寺田寅彦 『浅草紙』 青空文庫
写楽が雲母を揉み削げ、 芭蕉の像にけぶりしつ、春はちかしとしかすがに、 雪の雲こそかぐろなれ。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫
作例 · 標準
例句