塀の中
へいのなか
表現名詞名詞-の形容詞
標準
place surrounded by walls
文例 · 用例
小路の奥の、石塀の中の一ツの家では、すゞが、安物の手ミシンにむかって、ドレスを縫ったり、ほぐしたり、また縫ったりやっていた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
塀の中にはオツベルが、たった一人で叫んでいる。
— 宮沢賢治 『オツベルと象』 青空文庫
…… 旧藩の頃にね、――謡好きのお武家が、川べりのその土塀の処を、夜更けて、松風、とかをうたって通ると、どこかそこの塀の中――中ならいいんですけど、壁が口を利くように、ウウと、つけ謡でうたうんですとさ。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
」「そのおなじ謡が、土塀の中からも、嗄声で聞こえるので、堪らなくなって、あとじさりをしながら、背後を見ると、今居たと思う蕎麦屋が影もなしに雪に消えたので、わッと云うと、荷のあった前を山を飛越すように遁げたんですって。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
楽屋――その塀の中で、またカチカチと鳴った。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
」などと考へながら、泥濘ツた路をベチヤンクチヤン、人通の少ない邸町から==其處には長い土塀が崩れてゐたり、崩れた土塀の中が畑になツたりしてゐる==横町へ出て、横町から大通へ出る。
— 三島霜川 『解剖室』 青空文庫
吉原高い板塀の中にかこまれてゐるうすぐらい陰氣な區域だ。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
あの合歓の花が記念だから、夜中にあすこへ忍んで行く――虫の音や、蛙の声を聞きながら用水越に立っていて、貴女があの黒塀の中から、こう、扱帯か何ぞで、姿を見せて下すったら、どんなだろう。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
作例 · 標準
彼は罪を償い、ようやく塀の中から社会へと戻ってくることが許された。
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「塀の中での暮らしはどうだった?」「規則正しい生活すぎて、逆につらかったよ」
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塀の中という特殊な環境下で、彼は自分自身の人生を深く見つめ直した。
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