訊
訊
名詞
標準
文例 · 用例
『中日和つて何』と、せきこんで末の弟は訊いた。
— 中原中也 『亡弟』 青空文庫
火葬場からの帰途、それは薄曇りの日であつたが、白つぽい道の上を歩きながら、死んだ弟の次の弟が、訊かれたでもないのに、フト語り始めるのであつた。
— 中原中也 『亡弟』 青空文庫
更めてまた哀悼の辞を述べた後、此の医者は、私の東京に於ける生活の模様を、何かと訊くのであつた。
— 中原中也 『亡弟』 青空文庫
先生は僕の東京の話なぞ訊くものですから、分りよく納得のゆくやうに話しました。
— 中原中也 『亡弟』 青空文庫
「どうしたのだ」と訊ねると、羞むともなく羞みながら、「それでは私の場合では何を愛せばよいか?
— 中原中也 『詩に関する話』 青空文庫
彼は二三日前、給士を呼んで、色んな学校の裏面に就いて訊ねようとしたのであつた。
— 中原中也 『校長』 青空文庫
校長が給士に訊ね事をするといふやうなことが、一般に余り感心されないことゝ考へられてゐることは、五十歳に近い今迄に幾度か彼も見聞きして来た。
— 中原中也 『校長』 青空文庫
却々みんな近づかなかつたが、そのうち一人が、「名前はなんだ」と訊いた。
— 中原中也 『金沢の思ひ出』 青空文庫