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馴練

馴練
名詞
1
標準
文例 · 用例
健全な体躯と、明快な理智と、馴練された感情は、光栄な何等かの理想を彼女の魂の裡に植えつけます。
宮本百合子 C先生への手紙 青空文庫
」「其だけ、つまり性的に馴練されて居るわけだな」「地理的関係もあるから、ね。
宮本百合子 長崎の一瞥 青空文庫
又分らせ様とも仕ないけれ共、漸う育ち掛けて来た感情の最大限の愛情を持って対した私と、宗教的に馴練されたどちらかと云えば重苦しい厳粛な愛情を注いで居た彼との間に行き交うて居た気持は、極く単純ではあったにしろ他の何人の手出しも許されない純なものであった事を思い出す。
宮本百合子 追憶 青空文庫
無意識的虚偽は、意識を明確に馴練することによって、良心を鋭くすることによって、意識の閾の内に繰り入れることが出来、そしてこの鋭くされた良心の力を借りて屈伏せしめられ得るであろう、と。
戸坂潤 イデオロギーの論理学 青空文庫
同様に又ブルジョア・ジャーナリズム哲学はアカデミズムの基本的な馴練を獲得する機会を有たないので、永久にその俗流性を脱することが出来ないから、諸説が切り合う整理点に到着することが出来ない。
戸坂潤 イデオロギー概論 青空文庫
例えば日清・日露・世界大戦などに際して、戦争の報道――それは原始的本能や無馴練な国家意識を最もよく挑発するに適している――によってわが邦の新聞企業は経済的にも技術的にも躍進を遂げることが出来た。
戸坂潤 現代哲学講話 青空文庫
処がこうした資本家意識がその日常の生活意識にまで馴練される必要を持たなかった小ブルジョア(官吏・軍人・小商人其の他)達にとっては、国家や民族其の他の意識は、依然として封建時代からの伝統にぞくする、その情緒生活を興奮させるに最も相応しい共存観念であらざるを得ない。
戸坂潤 現代哲学講話 青空文庫