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寝不

ねふ
名詞
1
標準
文例 · 用例
寝不足の顔で出かけて行って、第一印象を悪くしては損である。
太宰治 正義と微笑 青空文庫
みんな浮き浮きはしゃいでいたが、僕ひとりは、ゆうべの寝不足のせいもあり、少しも楽しくなかった。
太宰治 正義と微笑 青空文庫
」 寝不足の疲れ切った真蒼なお顔で、眼には涙さえ浮べてそうおっしゃるのを聞いては、私もそれ以上なんとも言えなくなるのでした。
太宰治 饗応夫人 青空文庫
交代した歩哨は、寝不足と夜露で蒼くなって、宿舎へ這入ってきた。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
藤棚の藤が莢になって朝風にゆらめくのを少し寝不足の眼で私がうっとりと眺めて入って居ると麻川氏は私のずっと後の薄暗い床脇に蹲居の恰好で坐り込んだ。
岡本かの子 鶴は病みき 青空文庫
轍に踏まれて躍る橋板の上を曳かれて行くと、夜行で寝不足の瞼が涼しく拭われる気持がする。
岡本かの子 東海道五十三次 青空文庫
引続いての多忙と、引続いての寝不足とが、彼の顔色を蒼ざめさせ、生際のあたりにいくらかの雲脂さへ見える。
平出修 瘢痕 青空文庫
」 と、呟きながら、しかし、信吉は、伊都子が寝不足の眼で、九州までの長距離を汽車に揺られている姿を、想った。
織田作之助 夜の構図 青空文庫