百態
ひゃくたい
名詞
標準
various phases
文例 · 用例
題して「グッド・バイ」現代の紳士淑女の、別離百態と言っては大袈裟だけれども、さまざまの別離の様相を写し得たら、さいわい。
— 太宰治 『「グッド・バイ」作者の言葉』 青空文庫
円福寺の方丈の書院の床の間には光琳風の大浪、四壁の欄間には林間の羅漢の百態が描かれている。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
崋山の『一掃百態』はその筆勢のたくましきことと、形体の自由自在に変化しながら姿勢のくづれぬ処とは、天下独歩といふてもよいが、しかし『文鳳麁画』に比すると、数において少なきのみならず趣味においてもいくらか乏しい処が見える。
— 正岡子規 『病牀六尺』 青空文庫
おほかた、あそこで泳いでゐらつしやるでせうよ、とユキは、午後一時の強い日の光を反射した弓状の片瀬海邊の波の百態に戲れてゐる夥しい人の群を見て言つた。
— 嘉村礒多 『滑川畔にて』 青空文庫
それから簡略を生命とする処の東洋画、あるいは一条の線の流れが世相の百態を表す処の錦絵がフランスにおいて近代絵画の大革命を起さしめる大なる原因の一つとなった、という事は当然であろう。
— 小出楢重 『油絵新技法』 青空文庫
云ひ換へれば、西洋の如何なる芝居に出て来る女も、コケツトな表情の百姿百態を通じて、まつたくこれと共通したものをもつてはゐないことを注意すべきである。
— 岸田國士 『北支物情』 青空文庫
ひとりは人の袖をひき、ひとりはわが口を両手に抑へ、ひとりは己れの頭をたたき、またひとりは脾腹を抑へ百態の限りをつくして、ののしり、笑ひさざめいていた。
— 坂口安吾 『閑山』 青空文庫
「中売」以下は、それ/″\の寄席、寄席フアン百態として趣深い。
— 正岡容 『大正東京錦絵』 青空文庫
作例 · 標準
人生の百態を描いたその小説は、多くの読者に感動を与えた。
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舞台の上では、役者たちが人間の感情の百態を見事に表現していた。
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動物園では、動物たちの百態を観察することができて、子供たちは大喜びだった。
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