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辺記

へんき
名詞
1
標準
文例 · 用例
それで所謂「生活を描く」という意味は、米塩のための所帯暮しや、日常茶飯の身辺記事やを題材とするという意味であって、これが即ち所謂「生活派」の文芸だった。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
(「生活のための芸術・芸術のための芸術」参照) 此処でついでに言っとくが、この「生活のための芸術」を皮相に解して、日常生活の無意味な身辺記録などを書き、それで「生活がある」などと考える間は、いつまでたっても日本の文学は駄目であり、西洋のような真の自然主義や人生文学は生れて来ない。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
工場に雇われている貧民の健康とその他彼らの幸福に影響を及ぼす事情との状態に関しては、私は許しを得て、エイキン博士の「マンチェスタ周辺記」から次の一節を引用したい。
AN ESSAY ON THE PRINCIPLE OF POPULATION 人口論 青空文庫
まるでこの辺記憶なしなのだが、先生夫人と令嬢とが、宿迄送って来て下さり、床に寝る迄ゐて下さったことは覚えてゐる。
昭和三十三年 古川ロッパ昭和日記 青空文庫
特に就中、身邊記事のくだらない出來事を、茶呑み婆さんの繰言みたいに、絮々細々と――文壇の術語で言へば克明に――書き立てた日本の文壇小説に至つては、義務にも讀めた次第でない。
萩原朔太郎 芥川龍之介の追憶 青空文庫
とにかくこの二人の作家だけは、日本の文壇の例外であり、身邊記事の退屈な茶呑話を書かないだけでも、僕にとつては興味がある。
萩原朔太郎 芥川龍之介の追憶 青空文庫