慣々
慣々
名詞
標準
文例 · 用例
』 恁う静子は慣々しく言つてみた。
— 石川啄木 『鳥影』 青空文庫
』 恁う靜子は慣々しく言つてみた。
— 石川啄木 『鳥影』 青空文庫
そこには炬燵が有つて、先客一人、五十あまりの坊主、直に慣々しく声を掛けたところを見ると、かねて懇意の仲ででも有らう。
— 島崎藤村 『破戒』 青空文庫
』 と慣々しい調子で話し出した。
— 島崎藤村 『破戒』 青空文庫
柿田は家のもの皆なから好かれて、田舎出らしい女中ばかりでなく、店のものからも慣々しく言葉を掛けられた。
— 島崎藤村 『死の床』 青空文庫
無教養の故に、下らぬ事を喋って、慣々しくするだけの女を、喜ぶ位、又、男自身の価値を下げることも無い(私の気位の高さ、何んなもんや)。
— 直木三十五 『大阪を歩く』 青空文庫
初めのうちは彼達の対談をはたの女達も不思議さうに眺めたが、今では逆に慣々しくなつてゐた。
— 牧野信一 『父を売る子』 青空文庫
慣々しく私の傍へ来て、鍋の浸けてある水中を覗いて見たり、土塀から垂下っていた柿の枝振を眺めたり、その葉裏から秋の光を見上げたりして、何でもない主家の周囲を、さも面白そうに歩くのが癖でした。
— 島崎藤村 『旧主人』 青空文庫