鳥餌
とりえ
名詞
標準
bird feed
文例 · 用例
この海水のにほひだけが、おれのたつたひとつのとりえだつたのに。
— 太宰治 『陰火』 青空文庫
このペンにべつだん、これというとりえはないのですが、ただインキの底にどっぷりつかっているというだけで、それをまた大したじまんの種にしていました。
— DEN FLYVENDE KOFFERT 『ひこうかばん』 青空文庫
「あなたが今言った、一つくらいの芸ができるというほどのとりえね、それもできない人があるだろうか」「そんな所へは初めからだれもだまされて行きませんよ、何もとりえのないのと、すべて完全であるのとは同じほどに少ないものでしょう。
— 帚木 『源氏物語』 青空文庫
蝉の羽もたち変へてける夏ごろもかへすを見ても音は泣かれけり 源氏は空蝉を思うと、普通の女性のとりえない態度をとり続けた女ともこれで別れてしまうのだと歎かれて、運命の冷たさというようなものが感ぜられた。
— 夕顔 『源氏物語』 青空文庫
あはは、河原者ならば男の良いのがとりえでござりましょうが、み仏に仕える者ではな、かえってじゃまでござりましょうよ」「と申しますると、何か浮いたうわさでも――」「うわさどころか、兄弟子ながらこの蓮信も、あれではちと目に余るくらいでござります。
— 開運女人地蔵 『右門捕物帖』 青空文庫
だが、出世はおそくとも、なくて七徳、あって四十八徳、何のとりえもないように思えるこの伝六に、たった一つほめていいとりえがあるのですから、世の中はさらに不思議でした。
— 幽霊水 『右門捕物帖』 青空文庫
ある批評家がある監督を批評していわくに、この監督のただ一つのとりえは女優某を女房に持つている点だけであるとやつているのを見たことがあるが、批評家が作品をそつちのけにして女房の選択にまで口を出す国は古今東西歴史にあるまい。
— 伊丹万作 『雑文的雑文』 青空文庫
こんなに未熟で、格別のとりえもないような私たちが、やはり女の全歴史にかかわる責任のもとに生きているのだと云えば、対象は大きくて架空のように響くかもしれない。
— ――そこにある判断と責任の姿―― 『女の歴史』 青空文庫
作例 · 標準
庭に置いた餌台に鳥餌をまいておくと、朝早くからスズメが集まってくる。
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ペットショップで、インコの種類に合わせた栄養豊富な鳥餌を購入した。
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公園でハトに勝手に鳥餌をやるのは、条例で禁止されているはずだよ。
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