梅屋敷
うめやしき
名詞
標準
文例 · 用例
町屋から蒲田へさしかかって、梅屋敷の前を通り過ぎたが、あまり風流気のない二人はそのまま素通りにして、大森に行き着くと、名物の麦わら細工を売る店のあいだに、休み茶屋を兼ねた小料理屋を見つけた。
— 大森の鶏 『半七捕物帳』 青空文庫
紅梅屋敷 六 その荷車と子守の行違ったあとに、何にもない真赤な田町の細路へ、捨吉がぬいと出る。
— 泉鏡花 『註文帳』 青空文庫
界隈の者が呼んで紅梅屋敷という、二上屋の寮は、新築して実にその路地の突当、通の長屋並の屋敷越に遠くちらちらとある紅は、早や咲初めた莟である。
— 泉鏡花 『註文帳』 青空文庫
」 正に今日の日をもって、先刻研上げた、紅梅屋敷、すなわち寮の女お若の剃刀を、どこへか置忘れてしまったのであった。
— 泉鏡花 『註文帳』 青空文庫
「可かったら開けて下さい、こっちにお知己の者じゃあないんです、」「…………」「この突当の家で聞いて来たんですが、紅梅屋敷とかいうのでしょう。
— 泉鏡花 『註文帳』 青空文庫
一町とは間のない処、紅梅屋敷といえば直に知れますが、あれ、あんなに犬が吠えて、どうすることもならないから、生命を助けると思って、これを届けて下さいッて、拝むようにして言ったんだ。
— 泉鏡花 『註文帳』 青空文庫
」 五助は服はだけに大の字|形の名残を見せて、蟇のような及腰、顔を突出して目を※って、障子越に紅梅屋敷の方を瞻めながら、がたがたがたがた、「大変だ、作平さん、大変だ、ひ、ひ、人殺し!
— 泉鏡花 『註文帳』 青空文庫
」 化粧の名残 二十四「とうとうお前、旗本の遊女が惚れた男の血筋を、一人紅梅屋敷へ引込んだ、同一理窟で、お若さんが、さ、さ、先刻取り上げられた剃刀でやっぱり、お前、とても身分違いで思が叶わぬとッて、そ、その男を殺すというのだい。
— 泉鏡花 『註文帳』 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避
梅屋敷(うめやしき) 梅屋敷 - かつて台北にあった高級割烹旅館。逸仙公園に一部が保存されている。 梅屋敷駅 (曖昧さ回避) - 日本の鉄道駅。 梅屋敷公園(通称) - 聖蹟蒲田梅屋敷公園。明治天皇の行幸地であり、京急本線の梅屋敷駅の由来にもなっている。
出典: 梅屋敷 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0