除目
じもく異読 じょもく
名詞
標準
ceremony for appointing officials other than ministers (from the Heian period)
文例 · 用例
廿一日、癸巳、陰、京都の使者、去る十日の除目の聞書を持参す、将軍家従二位に叙せられ給ふ。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
将平員経のみではあるまい、群衆心理に摂収されない者は、或は口に出して諫め、或は心に秘めて非としたらうが、興世王や玄茂が事を用ゐて、除目が行はれた。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
その年の秋の除目に正道は丹後の国守にせられた。
— 森鴎外 『山椒大夫』 青空文庫
左大臣も源氏もあわてて退出して来たので、除目の夜であったが、この障りで官吏の任免は決まらずに終わった形である。
— 葵 『源氏物語』 青空文庫
春期の官吏の除目の際にも、この宮付きになっている人たちは当然得ねばならぬ官も得られず、宮に付与されてある権利で推薦あそばされた人々の位階の陞叙もそのままに捨て置かれて、不幸を悲しむ人が多かった。
— 榊 『源氏物語』 青空文庫
一方では家司として源氏に属している官吏も除目の結果を見れば不幸であった。
— 榊 『源氏物語』 青空文庫
太政大臣の四女の所へ途絶えがちに通いは通っているが、誠意のない婿であるということに反感を持たれていて、思い知れというように今度の除目にはこの人も現官のままで置かれた。
— 榊 『源氏物語』 青空文庫
秋の除目に源氏を太政大臣に任じようとあそばして、内諾を得るためにお話をあそばした時に、帝は源氏を天子にしたいかねての思召しをはじめてお洩らしになった。
— 薄雲 『源氏物語』 青空文庫