彼の地
かのち
名詞
標準
there
文例 · 用例
その当時の彼の地の新聞は彼の風采と講演ぶりを次のように伝えている。
— 寺田寅彦 『アインシュタイン』 青空文庫
その当時の気層の状態を高層気象観測の結果と対照して詳細に調査したものが彼の地の雑誌に出ているのを見ると、当時の空中の状況がよく分って面白い。
— 寺田寅彦 『凍雨と雨氷』 青空文庫
彼の地における各時季の気温や、風向、晴雨日の割合などは勿論、些細な点についても知識の有無に従ってその方面の準備の有無は意外の結果を来たすであろうと考えられる。
— 寺田寅彦 『戦争と気象学』 青空文庫
主人の放蕩、女狂い、酒乱がそれまでにとにかく得て来た彼の地位を崩してしまった。
— 梶井基次郎 『不幸』 青空文庫
蒋生ニタリとなり、つかず離れず尾之、とある工合が、彼の地の事で、婦の乘つたは牛車に相違ない。
— 泉鏡太郎 『麥搗』 青空文庫
さうすれば大した困難と誤解なしに、現下|独乙に於る彼の地位が、比較的明瞭に想像され得るからである。
— 夏目漱石 『点頭録』 青空文庫
これ蓋し彼の地位として當然の事であつた。
— ‘V NAROD’ SERIES’ 『A LETTER FROM PRISON』 青空文庫
不幸にして我が國情の充分に彼の地に傳へられざりし爲、翁をして非難の言を放たしめたるは吾人の悲しむ所なり。
— 石川啄木 『トルストイ翁論文』 青空文庫
作例 · 標準
いつかこの忙しい人生の旅を終えるとき、私は再びあの静かな時間が流れる彼の地を訪れたいと願っている。
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「ああ、彼の地で家族と過ごした少年時代の日々は、今でも私の心の中で一番の宝物ですよ」
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遥か遠く離れた彼の地では、今頃厳しい冬がようやく終わりを告げ、春の芽吹きが始まっていることだろう。
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風の便りによれば、彼は今でも彼の地の小さな教会で、子供たちに音楽を教えて暮らしているらしい。
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