蕃地
ばんち
名詞
標準
文例 · 用例
撮影されていることを意識してか、妙に落着の無い・蕃地での自信をすっかりなくしてしまったような眼付をして、踊を眺めている。
— 中島敦 『狼疾記』 青空文庫
蕃地の探検を終えた白人の一行が引揚げて行く所なのであろう。
— 中島敦 『狼疾記』 青空文庫
「将軍はなぜ麗人を同道して、こんな蕃地へ踏み込んでお出でになったのです。
— 白猿伝・其他 『中国怪奇小説集』 青空文庫
印度だとか、南洋だとか、アフリカの蕃地だとかを舞台にするのは、どうしても必要の場合にはいたしかたがないが、なるべくやめてもらいたい。
— 平林初之輔 『私の要求する探偵小説』 青空文庫
空には満月、地には怪獣、女神のような恋人が白衣を纒って立っている……所は蕃地で人食い人種のダイヤル族の部落である…… ……私はグラグラと目が眩んだ。
— 国枝史郎 『沙漠の古都』 青空文庫
性来壮健の肉体が蕃地の気候に鍛練され猛獣と格闘することによって一層益※壮健になり猿族と競争する事によって彼は恐ろしく敏捷となった。
— 国枝史郎 『沙漠の古都』 青空文庫
…… もちろん、蕃地の南洋でも、鳳梨の実が幾度か熟し無花果の花が幾度か散った。
— 国枝史郎 『沙漠の古都』 青空文庫
」 三十九 探検隊の一行は私を蕃地へ残したまま元来た方へ引き返した。
— 国枝史郎 『沙漠の古都』 青空文庫
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蕃地 はかつて日本統治時代の台湾で存在した行政区画。台湾原住民である高山族の多く住む地域で施行され、街や庄といった下位の区画が設置されない特殊な行政区画とされていた。現在の原住民郷や山地原住民区の前身となっている。
出典: 蕃地 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0