八丁
はっちょう
名詞
標準
skillfulness
文例 · 用例
その夜、馬場とシゲティとは共鳴をはじめて、銀座一丁目から八丁目までのめぼしいカフエを一軒一軒、たんねんに呑んでまわった。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
火口壁は四十度以上の急角度で、胸突八丁よりも峻嶮に、火口底までは直径約一千尺の深さで、頂上内院大火口よりも深いものである。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
九合目に来た、もう一杯の雪で、コンクリートで堅めたように凍っているから、鳶口ででもなければ、普通の金剛杖では、立ちそうにもない、胸突八丁、大ダルミなどは、大分息苦しく、殊に足の辷り方が烈しかったが、それでも思いの外に、怯まずに登りついた。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
なんとか工夫して、めでたく打ち出しまで漕ぎ付けてくれ」と、八丁堀同心の村田良助が半七を呼んで云った。
— むらさき鯉 『半七捕物帳』 青空文庫
「町奉行は格別、番屋で調べるときには、岡っ引や手先ばかりでなく、八丁堀のお役人衆もみんなこの息で頭からぽんぽん退治つけるんです。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
半七は手に取つてその下の卷をあけて見てゐたが、やがて七八丁あたりのところを繰擴げて窃とをぢさんに見せた。
— お文の魂 『半七捕物帳』 青空文庫
いや、余計な前置きが長くなりましたが、これからお話し申そうとするのは、その日野家息女一件から五十幾年の後のことで、文久元年の九月とおぼえています」 八丁堀同心岡崎長四郎からの迎えをうけて、半七はすぐにその屋敷へ出かけて行った。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
その女の行者のことは、このあいだからわっしもちらりと聞き込んでいたんですが、ついその儘にして置いて、八丁堀の旦那に先手をうたれてしまいました。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
その職人は、長年の経験で培われた「八丁」で、見事な彫刻を仕上げた。
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彼は、将棋の腕前が「八丁」で、アマチュアの大会で優勝したことがある。
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昔話に出てくるような、剣の腕が「八丁」の侍の話を聞いた。
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