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葵色

あおいいろ
名詞
1
標準
purple
文例 · 用例
この薄暮の反射に、柔軟かにして悩ましき汝が衾は銀の潤沢に光れど、冷やかなる鉄の寝台の上、据ゑられし木造の函は、汝が身を入れたる小さき牢獄は山葵色の曇にうち歎く。
北原白秋 東京景物詩及其他 青空文庫
ひよつくりこつくり顫へてゆく……ピアノに合せた足どりの、ふらふらと両手を振つて、あかしやの禿げた並木をくぐりぬけ、三角|形の街燈の鉄の支|柱によろけかかつて腰をつき、そそくさと、そそくさと、内隠から山葵色の罎を取り出し、こくこくと仰向いて、苦さうな口のあたりに持てゆく。
北原白秋 東京景物詩及其他 青空文庫
土間は広く、店|全幅の薬種屋式の硝子戸棚には曇つた山葵色の紙が張つてあつて、其中ほどの柱に阿蘭陀渡の古い掛時計が、まだ正確に、その扉の絵の、眼の青い、そして胸の白い女の横顔のうへに、チクタクと秒刻の優しい歩みを続けてゐた。
北原白秋 水郷柳河 青空文庫
そして、靴とジヤムパアと向日葵色の軽やかなジヤーヂのスカートなどを下着をくるめて一包みにすると、運動帰りの時のやうにベルトで絞めて、ぶらさげて、そしてセルロイドの日よけのひさしを、指先でくる/\回しながら、「さあ、出発よ。
牧野信一 繰舟で往く家 青空文庫
土間は廣く、店全幅の藥種屋式の硝子戸棚には曇つた山葵色の紙が張つて、その中ほどの柱に阿蘭陀渡の古い掛時計が、まだ正確に、その扉の繪の、眼の青い、そして胸の白い女の横顏のうへに、チクタクと秒刻の優しい歩みを續けてゐた。
北原白秋 思ひ出 抒情小曲集 青空文庫
しかし私がうつとりしたのはアスパラガスの前だつたのだ、――それはすつかり群青色と薔薇色とに濡れてゐて、その穗先は葵色と空色とにうつすら染まりながら、まだ畑の土のこびりついてゐるその先端に行くにしたがつて漸々に、天上の虹のやうに暈かされてしまつてゐた。
堀辰雄 プルウストの文體について 青空文庫
それはまことに「葵色の高い枝付燭臺のやうに」輝かしく見える。
堀辰雄 プルウストの文體について 青空文庫
カレルセエ 葵色の山壁、紺青の湖、それを縁どる黒猫の背に似た樅の林。
岸田國士 チロルの旅 青空文庫
作例 · 標準
毎日の生活の中で色々な発見がある。
友人との会話を通じて新しい視点が得られた。
家族と過ごす時間は何より大切だ。
日常の小さなことに感謝する心が大事。