糞真面目
くそまじめ
形容動詞
標準
文例 · 用例
一生懸命糞真面目に働いて、四十円位月に貰つて、女房と三人の子供とを養はねばならぬ。
— 葉山嘉樹 『工場の窓より』 青空文庫
つまり、私は、糞真面目で興覚めな、気まずい事に堪え切れないのだ。
— 太宰治 『桜桃』 青空文庫
都ホテルや京都ホテルで嗅いだ男のポマードの匂いよりも、野暮天で糞真面目ゆえ「お寺さん」で通っている醜男の寺田に作ってやる味噌汁の匂いの方が、貧しかった実家の破れ障子をふと想い出させるような沁々した幼心のなつかしさだと、一代も一皮|剥げば古い女だった。
— 織田作之助 『競馬』 青空文庫
都ホテルや京都ホテルで嗅いだ男のポマードの匂いよりも、野暮天で糞真面目ゆえ「お寺さん」で通っている醜男の寺田に作ってやる味噌汁の匂いの方が、貧しかった実家の破れ障子をふと想い出させるような沁々した幼心のなつかしさだと、一代も一皮剥げば古い女だった。
— 織田作之助 『競馬』 青空文庫
無口だが、しかしたとえば編輯会議などでは、糞真面目な議論をやったものである。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
でも、今になって、私が糞真面目な顔で、その真相をこれこれと告げる気にもなれません。
— 小栗虫太郎 『白蟻』 青空文庫
ためつすがめつ彼はいろんな表情をしてみた――勿体ぶった糞真面目な顔をするかと思えば、いかにも慇懃な、しかしちょっと微笑を含んだ顔をしたり、また慇懃なだけでにっこりともしない顔をする。
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫
中には、組になった相手と、何か糞真面目なことを話しあいながら、足だけは、まるで仔山羊のように、右に左にステップを踏んでいる……。
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫