桔梗色
ききょうしょく
名詞
標準
文例 · 用例
桔梗色に濃かった木曽御嶽の頭に、朝光が這うと微明として、半熱半冷、半紅半紫を混ぜて刷く、自分は思った、宇宙間、山を待ってはじめて啓示される秘色はこれであると、噫、何ぞ紫の筑波を説かん。
— 小島烏水 『奥常念岳の絶巓に立つ記』 青空文庫
露の垂りそうな円髷に、桔梗色の手絡が青白い。
— 泉鏡花 『眉かくしの霊』 青空文庫
遥に見える高山の、かげって桔梗色したのが、すっと雪を被いでいるにつけても。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
」 お京は薄い桔梗色の襟を深く、俯向いて、片手で胸をおさえて黙っていたが、島田を簪で畳の上へ縫ったように手をついた。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
桔梗色の夕暗の中です。
— 宮沢賢治 『蛙のゴム靴』 青空文庫
」 ※ 夜があけかゝり、その桔梗色の薄明の中で、黄色なダァリヤは、赤い花を一寸見ましたが、急に何か恐さうに顔を見合せてしまって、一ことも物を云ひませんでした。
— 宮沢賢治 『まなづるとダァリヤ』 青空文庫
その冷たい桔梗色の底光りする空間を一人の天[※10]が翔けているのを私は見ました。
— 宮沢賢治 『インドラ[※1]の網』 青空文庫
その冷たい桔梗色の底光りする空間を一人の天が翔けているのを私は見ました。
— 宮沢賢治 『インドラの網』 青空文庫
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桔梗色(ききょういろ)は、桔梗の花のような青みを帯びた紫色。きかういろ
出典: 桔梗色 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0