短長
たんちょう
名詞
標準
文例 · 用例
彼は四脚の短長格を思いっきり声を引き引きがなり立てて、韻が入れかわり立ちかわり、まるで小鈴のような空ろで騒々しい音を立てたけれど、わたしはじっとジナイーダの顔を見たまま、彼女がついさっき言った言葉の意味を、しきりに考えていた。
— ツルゲーネフ 『はつ恋』 青空文庫
……でも、そうじゃないわ――あなたは諷刺詩が書けないから、バルビエ風の短長格の長詩でも作って、その力作を『テレグラフ』誌に発表なさるわ。
— ツルゲーネフ 『はつ恋』 青空文庫
大根の始末をする、同じ種で、同じ土で、同じ肥料で、しかも大小短長さま/″\はどうだらう。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
中でも甚だしいのは戰國策で、向の序録によれば、この書はもと或は國策といひ、或は國事といひ、短長といひ、事語といひ、長書といひ、修書といつたが、向は、これは戰國の時、游説者が自己の用ひられる國の爲めに策謀を立てたのであるから、戰國策とするがよいとして、ともかく名前を一定した。
— 内藤湖南 『支那目録學』 青空文庫
戰國策の名の中、長書・修書・短長とあるのは、書かれた物語が長いのを長書・修書といひ、又短いのもあるので短長といつたので、やはり本の體裁から云つたのであらうと思はれるから、史通の説が正しいやうである。
— 内藤湖南 『支那目録學』 青空文庫
五言律十二首 一、香港行背花春四月、孤客向西航、福建山明滅、台湾海短長、珠江舟似葉、香港峡如嚢、何物能消暑、開樽酌晩涼。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
あの矯短長臂な体つきは、まるで手長猿だ。
— 望蜀の巻 『三国志』 青空文庫
わたしはもっと短い短長格をなす拍子の方がすきだ。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫