舎婆
しゃばあ
名詞
標準
文例 · 用例
大要を挙げんに、舎婆提の一居士諸僧を請ぜしに舎利弗上座たり。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
或は当時同車したりし熊の如き髯武者、巡査、田舎婆、芸者らしき女、などの交々吐き出したる炭酸瓦斯も猶幾分か残り居るべし。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
前の人ごみの中から芝居で田舎婆さんの喋る、そっくりな歯のないフガフガした口つきで、大劇場の切符をきいてるのが聞える。
— 観劇日記(一九二九―一九三〇年) 『日記』 青空文庫
「おら田舎婆さまで今時の子供は何が好きか分らないごんだ。
— 宮本百合子 『百銭』 青空文庫
叱られるとこわいから」「……おれのような田舎婆が行ったら、さぞ笑われっぺなあ。
— 宮本百合子 『伸子』 青空文庫
或は、どうかすると、田舎婆さんのもてなし然たる五月蠅さと気の毒さを感じることすらある。
— 岸田國士 『舞台の笑顔』 青空文庫
「まだ、ね」と、輕く受けて、「おれの一身を田舍婆々アのかたみ位でふん縛ることは勿體ないよ。
— 毒藥を飮む女 『泡鳴五部作』 青空文庫
自分は今度もまた、雨の中を、夕方四人の田舍婆さんと乘り合せ、ガタ馬車に搖られながらその原を通つて來たのだ。
— 葛西善藏 『湖畔手記』 青空文庫