こく
こく異読 コク
名詞頻度ランク #15769 · 青空 538 例
標準
richness
文例 · 用例
『虱や、ご生だからたからないでおくれ、私にしつつこくしないでおくれ、おまへはほんとに不愉快だ』そして痒いところへ手をやらうともしなかつた。
— ―人魚詩社の人たちに與ふ― 『諷詩』 青空文庫
人の書いたことが何うもまどろつこくなつて起き上つた。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
或ひはまた、氣にいつたからとて、あまりしつこくお伺ひしては、つひには極度に嫌惡せられ、殺害せられるほどのひどいめに遭ふから節度を守れ、といふ禮儀作法の教科書でもあらうか。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
お婆さんは、なほもしつこく次から次へと詰問する。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
山崎理学士は信州白馬岳の葱平(海抜約二千九百米突)近傍において、擦痕ある岩壁を見られ、それを氷河の遺跡と判断せられて、表面が丸く滑っこく、その上に擦痕があるのを特徴に挙げた。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
こんな事を考へながら一椀の鯉こくをすゝつてしまつた。
— 寺田寅彦 『寫生紀行』 青空文庫
可憐な都会の小学児童まで動員してこの木枯しの街頭にボール箱を頸にかけての義捐金募集も悪くはないであろうが、文化的国民の同胞愛の表現はもう少し質実にもう少しこくのあるものであってもよいと思われる。
— 寺田寅彦 『新春偶語』 青空文庫
今の錦紗のやや軽薄めいた技巧的感触や西陣お召の厳粛性のやうな感じとは全然ちがふもつと、ち、り、め、ん、といふなまめかしさ、いとしさ、やるせなさ、優しさの含んだ純粋絹をねりにねつてしなとこくとをつけた布地でした。
— 岡本かの子 『縮緬のこころ』 青空文庫
作例 · 標準
このカレーは隠し味にチョコレートを入れているから、深みとこくがあるね。
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じっくりと煮込んだ豚骨スープは、こくがあるのに後味は意外とさっぱりしている。
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淹れたてのコーヒーの香りと、ミルクのまろやかなこくが口の中に広がった。
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