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鉄条

てつじょう
名詞
1
標準
文例 · 用例
これに反して大変評判のよかったある二、三の風景画などには、あまりにあらわな眩目的な見せつけ場所や、眼を突くような技巧の鉄条網が邪魔になって私にはどうしても絵の中へ踏み込めなかった。
寺田寅彦 帝展を見ざるの記 青空文庫
さんぼろさげた工人達は、鉄条網の張られた白楊材置場へまわった。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
工人達は、親の唸くような、叫ぶ声をきゝつけると、そっと、作業場を抜け出して、鉄条網のそばへしのびよった。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
彼等は、鉄条網をへだてて、内密に、面会した。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
一六 三時間の後、工場は、堅固な土嚢塁と、鉄条網と、拒馬によって、武装されてしまった。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
別の一隊は、どこからか徴発して来た丸太を打ちこんで、土嚢塁の外側へ、四重に鉄条網を張りめぐらした。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
鉄条網は、工場の周囲から、遠くの街路に添い、街路を横切ってのびて行く、S銀行には、丸い、瓦斯タンクのような歩哨の土嚢塁が築かれた。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
製粉工場も、福隆火柴公司も、土嚢塁と鉄条網と、武装した兵士によって護衛された。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫