恨み死にに
うらみじにに
名詞
標準
文例 · 用例
老いたる侍 只今|其方の母御はな……え、思ふだに涙が雫れるわ……其方の不孝をう、怨み、怨み死にに死んでおぢやつたのぢや。
— 木下杢太郎 『南蛮寺門前』 青空文庫
眼玉が灰落しのように凹み、胸が洗濯板のようになって、怨み死にに死ぬまでもであります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
そうして怨み死にに死んでしまった。
— 国枝史郎 『八ヶ嶽の魔神』 青空文庫
けれど怨み死に死んでしまうほど気が小さくもない彼女は、憤懣の思いを誰れに洩すよりは、やっぱり養母に向って述べたかった。
— 長谷川時雨 『マダム貞奴』 青空文庫
あれがその時の金無垢の鯉ですよ、――銅に薄く金を着せたとは田舎者の眼が届きません」「…………」「妹が死ぬと、父親も怨み死にに死にました。
— 金の鯉 『銭形平次捕物控』 青空文庫
娘が恋狂うとか恨み死にとかいうことでもあったら肝に堪える悲痛な嘆きに苦しみはすれ、男として得意のところもあろう。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫