殺生禁断
せっしょうきんだん
名詞
標準
prohibition against hunting and fishing
文例 · 用例
すると渡月橋上下六町の間、殺生禁断になっている川中では、平常から集り棲んでいた魚類が寄って来て生飯を喰べます。
— 岡本かの子 『鯉魚』 青空文庫
なぜ堰き止めたかというと、むかしは御留川となっていて、ここでは殺生禁断、網を入れることも釣りをすることもできないので、鯉のたぐいがたくさんに棲んでいる。
— むらさき鯉 『半七捕物帳』 青空文庫
まして江戸時代は前にも申したような次第で、殺生禁断の御留川になっていたんですから、魚は大きいのがたくさんいる。
— むらさき鯉 『半七捕物帳』 青空文庫
もし又それが嘘であるとすれば、夫が殺生禁断を犯しているのを知って、ひそかにその様子を探りに来たのかも知れない。
— むらさき鯉 『半七捕物帳』 青空文庫
イワナが化けて坊主になつて、殺生禁断の説教に念仏唱へて辿りさうな。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
まのあたり古社、旧蹟を破壊して、その惜しむに足らざるを示し、さて一方に無恥不義きわまる神職をして破壊主義の発生を妨遮せしめんとするは、娼妓に烈女伝を説かしめ、屠者に殺生禁断を主張せしむるに異ならず。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
それが五代将軍綱吉の殺生禁断の時代に取毀されて、その後は木母寺または弘福寺を将軍の休息所にあてていたということであるが、大原家の記録によると、木母寺を弘福寺に換えられたのは寛保二年のことであるというから、この話の享保時代にはまだ木母寺が将軍の休息所になっていたものと思われる。
— 岡本綺堂 『鐘ヶ淵』 青空文庫
然るに、此の騒々しきどさくさ紛れを利用して、平日殺生禁断の池に釣垂れて、霊地を汚し、一時の快を貪りし賤民の多かりしは、嘆かはしきの至りなりし。
— 石井研堂 『東京市騒擾中の釣』 青空文庫
作例 · 標準
この山域は古くから殺生禁断の地とされており、豊かな原生林がそのままの姿で残っている。
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江戸時代、特定の河川では殺生禁断が命じられ、魚の保護が図られていた。
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神域に入ると、殺生禁断と書かれた大きな石碑が立っており、身が引き締まる思いがした。
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