煖炉
だんろ
名詞
標準
文例 · 用例
煖炉は明るく燃え、扉の厚い硝子を通して、晩秋の光が侘しく射してた。
— 萩原朔太郎 『散文詩集『田舎の時計 他十二篇』』 青空文庫
窓際に机、机の傍に煖炉。
— 中原中也 『夢』 青空文庫
これからはかうして部屋に籠つて煖炉のそばにゐるのが一等好いわね、あなたは幸福だわ。
— 中原中也 『夢』 青空文庫
両者共に、相手の顔を意識せず、ソファに並んで坐って一つの煖炉の火を見つめながら、その火焔に向って交互に話し掛けるような形式を執るならば、諸君は、低能のマダムと三時間話し合っても、疲れる事は無いであろう。
— 太宰治 『乞食学生』 青空文庫
」そう言って、魔法の祭壇をどんと蹴飛ばし、煖炉にくべて燃やしてしまった。
— 太宰治 『ろまん燈籠』 青空文庫
警戒所でとった煖炉の温度は、扉から出て二分間も歩かないうちに、黒龍江の下流から吹き上げて来る嵐に奪われてしまった。
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
受付はそれを受取り急いで二階に上って去ったが間もなく降りて来て「どうぞ此方へ」と案内した、導かれて二階へ上ると、煖炉を熾に燃いていたので、ムッとする程|温かい。
— 国木田独歩 『牛肉と馬鈴薯』 青空文庫
煖炉の前には三人、他の三人は少し離れて椅子に寄っている。
— 国木田独歩 『牛肉と馬鈴薯』 青空文庫