触れ状
ふれじょう
名詞
標準
文例 · 用例
半蔵は幾たびか木曾福島の方から回って来るお触れ状を読んだ。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
名古屋方と木曾福島の山村氏が配下との反目はそんなお触れ状のはじにも隠れた鋒先をあらわしていた。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
天草と島原の間の湯ヶ島に切支丹が会合して、次のやうな触れ状をつくり、島原天草領内に配布した。
— ――ヨワン・シローテの殉教―― 『イノチガケ』 青空文庫
さりとは、貴公のほうが、よほど迂遠だぞ」「どうして」「たった今、一山の諸院と各房へ宛てて、中堂から、触れ状がまわった。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫
「――今日は、何人ぐらい集まろうかの」「いや、ほとんど洩れはあるまい」「触れ状では、久しく見えなんだ俊基朝臣も、今日はお顔を出されるとか」「それよ。
— 婆娑羅帖 『私本太平記』 青空文庫
すぐお触れ状をたずさえて、越後路へむかいまする。
— 新田帖 『私本太平記』 青空文庫
中でも、伊之助は福島総管所からのお触状により、新政府が産業奨励の趣意から設けられた御国産会所というものへ呼ばれ、その会合から今々帰ったばかりだと言って、息をはずませていた。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
はじめ会議の開催は、月の内の二十七日と予想されていたが、滝川一益などの来着が遅れ、その後また、一日延びて、ようやく、七月一日の夕べ、在清洲の総大名衆へ、触状がまわった。
— 第八分冊 『新書太閤記』 青空文庫