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名詞
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標準
文例 · 用例
あらゆるものは古代歴史と花岩のかなたの地平の目の色。
中原中也 山羊の歌 青空文庫
右の方を仰ぐと、赤沢岳が無器用な円頂閣のように、幅びろく突ッ立って、その花岩の赤く禿げた截断面が、銅の薬鑵のような色をして、冷めたく荒い空気に煤ぶっている。
小島烏水 槍ヶ岳第三回登山 青空文庫
その雪には花のったような、掌大な痕を印している。
小島烏水 槍ヶ岳第三回登山 青空文庫
ようやく川を渉る、足袋底がこそばゆいから、草鞋を釈いて足袋を振うと、粗製のザラメ砂糖のような花の砂が、雫と共に堕ちる。
小島烏水 梓川の上流 青空文庫
鳳凰山地蔵岳の大花岩山は、その峻しい荒くれた膚を、深谷の空気に、うす紫に染めている。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
灘をこえて、水が静かになると、両方の岸を見廻すだけの余裕が出てくる、河原には材木を伐り出す小舎がある、岩石は上流の花岩と違つて、小さな褶曲や白や褐色の岩脈が、横に帯をしめたやうな、筋を入れたのが、美しく見える。
小島烏水 天竜川 青空文庫
筑波山の紫は、花石の肌の色に負うことが多いが、富士山の冬の紫は、雪の変幻から生ずる色といっても大過はあるまい。
小島烏水 高山の雪 青空文庫
硬い岩石は、例えば、甲州アルプスで金峰山(二五五一米突)の五丈石、鳳凰山(二七七九米突)の地蔵仏は、結晶岩なる花石で、飛騨山脈の槍ヶ岳(三一八〇米突)は石英斑岩の硬石である。
小島烏水 高山の雪 青空文庫