樽詰め
たるづめ
名詞
標準
文例 · 用例
すつかり身体をこはし、せん頃久しぶりに見舞つたら、樽詰めの不如法のさらし者を見るやうに衰弱して居た。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
あの工場からアセトンだと云って樽詰めにして出したのはみんな立派な混成酒でさあ。
— 宮沢賢治 『ポラーノの広場』 青空文庫
お前たちも聞いてるだろうが、むかし阪田藤十郎は、大阪の芝居へ勤める折には、わざわざ京の賀茂川の水を樽詰にして送らせたものだそうだ。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
その時自分は京役者の坂田藤十郎が、江戸の舞台を踏む時、あちらの水は不味くて飲めないからといつて、態々京の水を樽詰にして海道筋を下つたといふ話をした。
— 大正八(一九一九)年 『茶話』 青空文庫
京役者の随一人坂田藤十郎は、江戸興業に行く時、江戸の水はまづくて迚も咽喉を越さないからと言つて、わざわざ京の水を樽詰にしたのを、幾つか荷駄馬に乗せて海道筋を下つて行つたといふ事だ。
— 初出未詳 『茶話』 青空文庫
すると、下には百人の給仕が控えていて、肉の皿や葡萄酒や樽詰などを、それ/″\肩にかついで待っています。
— GULLIVER'S TRAVELS 『ガリバー旅行記』 青空文庫
昼の了り、加藤道子よりの、京樽詰合せ、中々うまく、大量食った。
— 昭和三十三年 『古川ロッパ昭和日記』 青空文庫