蕩
蕩
名詞
標準
文例 · 用例
(引出しの分も拜借致し候 石之助) さては放蕩かと人々顏を見合せてお峰が詮議は無かりき、孝の餘徳は我れ知らず石之助の罪に成りしか、いや/\知りて序に冠りし罪かも知れず、さらば石之助はお峰が守り本尊なるべし、後の事しりたや。
— 樋口一葉 『大つごもり』 青空文庫
(引出しの分も拜借致し候 石之助)さては放蕩かと人々顏を見合せてお峯が詮議は無かりき、孝の餘徳は我れ知らず石之助の罪に成りしか、いや/\知りて序に冠りし罪かも知れず、さらば石之助はお峯が守り本尊なるべし、後の事しりたや。
— 一葉女史 『大つごもり』 青空文庫
(引出しの分も拝借致し候 石之助) さては放蕩かと人々顔を見合せてお峯が詮議は無かりき、孝の余徳は我れ知らず石之助の罪に成りしか、いやいや知りて序に冠りし罪かも知れず、さらば石之助はお峯が守り本尊なるべし、後の事しりたや。
— 樋口一葉 『大つごもり』 青空文庫
次第に彼は放蕩に身を持ちくずし、とうとう壮士芝居の一座に這入った。
— 萩原朔太郎 『日清戦争異聞(原田重吉の夢)』 青空文庫
昔彼が放蕩してゐた時分、いつも下宿屋の机の上に玩具の安つぽい鳩笛が飾つてあるので不審に思つてきいてみたら、「僕は寂しくなるとこれを吹くんだ。
— 萩原朔太郎 『田端に居た頃』 青空文庫
海はなが身の鏡にて、はてなき浪の蕩揺に、汝はなが魂打眺む 海は汝が身の鏡にて、と云はれるとなんだか罪でも犯した気持になる。
— ――人と海―― 『海の詩』 青空文庫
はてなき浪の蕩揺に、汝はなが魂打眺む……「なーるほど…」と思ふのは、恐らくボオドレエルが私自身より意識的であることに気が付くからである。
— ――人と海―― 『海の詩』 青空文庫
けれども、良い芸術品は、「感覚的」を透して理念(情緒をも含めて)を蕩揺させてゐるものである。
— 中原中也 『新短歌に就いて』 青空文庫