小荷物
こにもつ
名詞
標準
parcel
文例 · 用例
道傍の氷店に入ってラムネ一瓶に夜来の渇望も満たしたればこゝに小荷物を預けて楠公祠まで行きたり。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
改札口でなしに、小荷物口の方に向って、三四十人の人の群が、口々に喚き、罵り、殴り、髪の毛を引っ掴みながら、揺ぎ出した岩のようにノロノロと動いて行った。
— 葉山嘉樹 『乳色の靄』 青空文庫
その中に、(見当のつかなかった小僧)が小荷物受渡台の上に彼自身でさえ驚くような敏捷さで、飛び上った。
— 葉山嘉樹 『乳色の靄』 青空文庫
と同時に彼の足は小荷物台から攫われて、尻や背中でゴツンゴツンと調子をとりながら、コンクリートの上へ引きずり下された。
— 葉山嘉樹 『乳色の靄』 青空文庫
各自に背中を高くして小荷物を背負つて居る。
— 長塚節 『鉛筆日抄』 青空文庫
帯の下になった葉子の胸から背にかけたあたりは汗がじんわりにじみ出たらしく、むしむしするような不愉快を感ずるので、狭苦しい寝台を取りつけたり、洗面台を据えたりしてあるその間に、窮屈に積み重ねられた小荷物を見回しながら、帯を解き始めた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
小雨の中を、外套も着ずに、小荷物でも運んで行ったように若者を桟橋の上におろして、ちょっと五十川女史に挨拶して船から投げた綱にすがるや否や、静かに岸から離れてゆく船の甲板の上に軽々と上がって来たその姿が、葉子の心をくすぐるように楽しませて思い出された。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
そしてその男はいま一人の男に馬車から降りた時強ひて私の手から受取つて來た小荷物を押しつけながら早口に言つた。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
作例 · 標準
宅配便で頼んだ小荷物が、予定通りに届いた。
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旅行の際は、できるだけ小荷物で済ませるようにしている。
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受付に小荷物がいくつか届いているようです。
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