軋り
きしり
名詞
標準
creaking
文例 · 用例
空がはれて、そのみがかれた天河石の板の上を貴族風の月と紅い火星とが少しの軋りの聲もなく滑って行く。
— 宮澤賢治 『うろこ雲』 青空文庫
漸くお粥になつたばかりの朝食を食べてゐると、病室の外を通るゴム車の軋りがふと聞えた。
— 南部修太郎 『病院の窓』 青空文庫
そして、私は屍體運搬車に違ひないその車の遠い軋りの跡にぢつと耳を傾けてゐた。
— 南部修太郎 『病院の窓』 青空文庫
が、お前を載せた運搬車のゴム輪の軋りが廊下に聞えた次の瞬間に、私の體はまた水を浴びせられたやうに戰いた。
— 南部修太郎 『疑惑』 青空文庫
階段は足をひそめても無氣味な軋り聲を立て、泥や小砂利にざらついてゐた。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
また、きしきしという軋りが聞えて、氷上蹄鉄を打ちつけられた馬が、氷を蹴る音がした。
— 黒島伝治 『国境』 青空文庫
鉱車は、地底に這っている二本のレールを伝って、きし/\軋りながら移動した。
— 黒島傳治 『土鼠と落盤』 青空文庫
歓喜天そらやよぎりし、 そが青き天の窓より、なにごとか女のわらひ、 栗鼠のごと軋りふるへる。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫
作例 · 標準
古い木造校舎の長い廊下を歩くたびに、木の軋りが静まり返った館内に寂しく響き渡る。
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帆船が荒波に揉まれると、巨大なマストの軋りがまるで船の悲鳴のように聞こえてきた。
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注油を怠ったせいか、自転車のペダルを漕ぐたびに「キィキィ」と嫌な金属の軋りが発生している。
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深夜の静寂の中で、誰もいないはずの二階から階段が一段ずつ軋る音が聞こえて、心臓が跳ね上がった。
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標準
friction (between people)
作例 · 標準
急激な組織改革を強引に進めたことで、経営陣と現場の職員との間に深刻な軋りが生じている。
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毎日の些細な生活習慣や価値観の違いから、新婚生活にも少しずつ軋りを感じるようになってきた。
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同盟国同士であっても、今回の貿易政策の不一致をきっかけに外交上の軋りが表面化し始めている。
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長年連れ添った夫婦だが、夫の定年退職後の生活リズムのズレから、家庭内に思わぬ軋りが出てきた。
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