老熟
ろうじゅく
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
maturity
文例 · 用例
そして今も今、いと誇り顔に「われは老熟せり」と自ら許している。
— 国木田独歩 『小春』 青空文庫
ウォーズウォルスもこういう事務家や老熟先生にわかるようには歌わなかったに違いない。
— 国木田独歩 『小春』 青空文庫
ところで自分免許のこの老熟先生も実はさすがにまるきり老熟し得ないと見えて、実際界の事がうまく行かず、このごろは家にばかり引きこもっていて多く世間と交わらない。
— 国木田独歩 『小春』 青空文庫
維摩、勝鬘の二経は、一は老熟の男性の口を藉り、一は妙齢婦人の言葉を藉りて、勇敢なる生活の理想化を獅子吼さしている経であります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
馬琴はとかくに忠孝の講釈をするので道学先生視されて、小説を忌む鴆毒に等しい文芸憎悪者にも馬琴だけは除外例になって感服されてるが、いずくんぞ知らん馬琴は忠臣孝子よりは悪漢淫婦を描くにヨリ以上の老熟を示しておる。
— 内田魯庵 『八犬伝談余』 青空文庫
晩年変態生活を送った頃は年と共にいよいよ益々老熟して誰とでも如才なく交際し、初対面の人に対してすらも百年の友のように打解けて、苟にも不快の感を与えるような顔を決してしなかったそうだ。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
晩年には益々老熟して蒼勁精厳を極めた。
— 内田魯庵 『鴎外博士の追憶』 青空文庫
「まどき」の老熟には及ばなかったが、折々心憎い事をいうので読者の注意を牽いた。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
作例 · 標準
彼のピアノの演奏は、若い頃の情熱的なスタイルから老熟した深みのあるものへと変化した。
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作家の最新作は、これまでの人生経験が凝縮された老熟の境地を感じさせる。
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政治家としての老熟した手腕で、彼は複雑な党内の派閥争いを巧みにまとめ上げた。
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