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奉公先

ほうこうさき
名詞
1
標準
one's employer's house
文例 · 用例
彼女は四十代で夫に死に別れて、それから女の手ひとつで五人の子供を育てあげたが、総領の娘は奉公先で情夫をこしらえて何処へか駈け落ちをしてしまった。
猫騒動 半七捕物帳 青空文庫
ところがどうです……妹は妹で、その前夜から奉公先を病気で下って、内で寝ている。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
して今日は、母親が奉公先で病ついたといふとで、取る物も取りあえず久しぶりで東京に出て來たとのことであツたが、然ういふ自身も、世帯の瘻か、それとも病氣か、頭髪は地色の見えるまで薄くなり、顔も蒼ざめて、腫物の痕の見えた首筋には絹のハンケチを巻付けてゐた。
三島霜川 昔の女 青空文庫
店のお得意筋に当るさる身分ある方の御隠居の口添で、奉公先がきまった。
太宰治 古典風 青空文庫
お岩が奉公先を狂い出て行方の判らなくなったことは伊右衛門達の方へも聞えて来た。
田中貢太郎 四谷怪談 青空文庫
それに、わたくしが引取られました奉公先の御主人は、大の念仏嫌い、南無と言うても、もう眼くじら立て、舌打ちなされます。
岡本かの子 取返し物語 青空文庫
そんな訳で、奉公したては、旦那が感心するくらい忠実に働くのだが、少し飽きてくると、もういたたまれなくなって、奉公先を変えてしまうのです。
織田作之助 アド・バルーン 青空文庫
十五の歳から二十五の歳まで十年の間、白、茶、青と三つの紐の色は覚えているが、あとはどんな色の紐の前掛をつけたのやらまるで覚えがないくらい、ひんぱんに奉公先を変えました。
織田作之助 アド・バルーン 青空文庫
作例 · 標準
年季が明けて奉公先を去る日、主人は彼に温かい言葉と路銀を渡してくれた。
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彼女は奉公先で奥様から礼儀作法や家事のノウハウを厳しく教え込まれた。
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正月休みには、奉公先から実家へ帰ることを許されるのが何よりの楽しみだった。
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