土用干し
どようぼし
名詞
標準
summer airing (of clothes)
文例 · 用例
勿論、売るといったところで買い手もなく、さりとて紙屑屋へ売るのも何だか惜しいような気がするので、保存するという意味でもなしに自然保存されて、今日まで無事であったというわけだが、古つづらの底に押し込まれたままで誰も読んだ者もなかったのを、さきごろの土用干しの時に、僕が測らず発見したのだ。
— 岡本綺堂 『西瓜』 青空文庫
この土蔵から、所謂大切なものを取出す権利は、多くは年老いてる家長の専有するところで、随って家長は、隔年ぐらいに一回、ふと思い出したように、伝承の古物を母家の座敷に持出して、土用干しをするのだ。
— 豊島与志雄 『怪異に嫌わる』 青空文庫
三百年の冷凍文化が、三百年の過去を一度に、古めかしい博物館を白昼の街頭に土用干ししたように、一度に並べたてているのが明治、大正、昭和につながっている私たちの文化であり、大衆の立っている地盤なのである。
— 中井正一 『大衆の知恵』 青空文庫
「お母さまの箪笥を勝手に開けたりなんかして、あたし、ああいふの、いやだわ」二「それやきつと土用干しかなんかしようと思つたんだらう。
— 岸田國士 『荒天吉日』 青空文庫
恋ごろも土用干しせぬ箱入りのむすめに虫のいつつきにけむ……やはり、蚤、虱の類でもあるかな?
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
ヒネクレ者で、口が悪く、見たところはごぞんじのとおり、使いふるした棕櫚箒に土用干しの古着をひっかけたような姿。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
寺方の土用干しみたいで――」「シッ」「こいつを眺めていると、よっぽど罪の深い野郎でも成仏したくなりますよ」「馬鹿野郎、黙って来い」「ヘエ」 番頭の久助はそんなやり取りを聴えない振りをして、主人の寝間の敷居際に立ちました。
— 仏師の娘 『銭形平次捕物控』 青空文庫
さらに私の家には本の土用干しのときに邪魔扱いする木箱が一つあった。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫
作例 · 標準
着物や本などを、虫干しのために土用干しした。
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梅雨が明けると、家族総出で布団の土用干しをするのが恒例だ。
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土用干しは、カビや虫食いを防ぐために大切な作業だ。
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