穢身
えしん
名詞
標準
defiled body
文例 · 用例
肉体の知覚がなくなると、範宴は自分の肉体のうちに、冬の月のような冴えた魂が無想の光にかがやいているのを見いだして、(ありがたや、自分のような穢身のうちにも、弥陀如来が棲みてお在す)と思った。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫
せめて罪科の償いを果たして、この穢身を洗わないことには、どうも白日の下で、人なみの口もきけません。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
だが十一時を過ぎても、他の場所だったら、たとえしんしんとした神社の中でも、淋しい野の中でも、彼女は何かしら生々としたものを、血の通ってるものを、示してくれるだろう。
— 豊島与志雄 『女人禁制』 青空文庫
コンコード八時すぎに通った時、パークの外壁にイルミネーションがつき、オベリスクをスポットライトで浮上らせ、フォンタンがとび散り、実に美しい夜の都会と感じたが、そこへ細雨がちり、かえりには十時前後、もう水もとまり灯も消えしんかんとしたコンコード。
— 一九二九年(昭和四年) 『日記』 青空文庫
彼が愚図ついていると、正しき証明を与え、そのうえしんみりした催促が加わるので、どうしても自分の部屋の中へ眼をやらずにはいられない。
— 魯迅 『白光』 青空文庫
なぜなら、たとえしんせつそうに見える人間でも、そうしたことをやりかねないからです。
— 小川未明 『森の中の犬ころ』 青空文庫
「きびがわりいのなんのって」とあとでその男が云った、「あいつの眼は生きた人間の眼じゃあねえぜ、ありゃあおめえしんだんじんの眼だ、おらあ賭けてもいいが、あいつの躯に流れてる血は氷みてえにつめてえぜ、きっと」 平さんは三度のめしに、漬け物と味噌しか喰べない。
— 山本周五郎 『季節のない街』 青空文庫
作例 · 標準
僧侶は穢身を清めるために、滝に打たれた。
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穢身を厭い、彼は世俗との縁を断った。
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罪を犯した者は、穢身を抱えて苦しむ。
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その儀式は穢身を祓う意味合いを持つ。
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