殆無
殆無
名詞
標準
文例 · 用例
その時刻には散歩に出る人なんぞは殆無いのです。
— DAT FLEESCH 『尼』 青空文庫
独り榛軒の養嗣子|棠軒は、嘉永五年十一月四日より明治四年四月十一日に至る稍詳密なる「棠軒公私略」を遺し、僅に中間明治元年三月中旬より二年六月上旬に至る落丁があるに過ぎぬが、其文には取つて蘭軒榛軒二代の事跡を補ふべきものが殆無い。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
」詩歌の石蒜を詠ずるものはわたくしの記憶に殆無い。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
これには決心を促す動機としての価値は殆無い。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫
坂本等の銃声が聞えはじめてからは、同勢が殆無節制の状態に陥り掛かる。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫
然るにそこに滿足を覺えたことは殆無い。
— 森林太郎 『高瀬舟』 青空文庫
小栗栖村一揆の場は明智の落足を見する処なれど、光秀の代に溝尾が出るまでなれば殆無用に属す。
— 三木竹二 『明治座評』 青空文庫
殆無意識に出て來る類型と擇ぶ所のない程度で、化尼になる前型らしいものでも感じて貰へればよいと思うたのだ。
— 釈迢空 『山越しの彌陀』 青空文庫