石鯛
いしだい異読 イシダイ
名詞
標準
striped beakfish (Oplegnathus fasciatus)
文例 · 用例
それは今の季節の京都に必ずなくてはならぬ鰉の焼いたの、鮒の子|膾、明石鯛のう塩、それから高野豆腐の白醤油煮に、柔かい卵色湯葉と真青な莢豌豆の煮しめというような物であった。
— 近松秋江 『黒髪』 青空文庫
大鯛、ブリ、石鯛、マグロ、鮫などの猛勇も、僕の手に掛っては何れも降参しているのだが、まだ鯨だけは退治したことがない。
— 佐藤垢石 『鯨を釣る』 青空文庫
ふぐのうまさというものは、明石鯛がうまいの、ビフテキがうまいのという問題とはてんで問題が違う。
— 北大路魯山人 『河豚のこと』 青空文庫
一たびふぐを前にしては、明石鯛の刺身も、鬼魚のちりも変哲もないことになってしまい、食指が動かない。
— 北大路魯山人 『河豚のこと』 青空文庫
花は蘆屋の家の附近にもあるし、阪急電車の窓からでも幾らも眺められるので、京都に限ったことはないのだけれども、鯛でも明石鯛でなければ旨がらない幸子は、花も京都の花でなければ見たような気がしないのであった。
— 上巻 『細雪』 青空文庫
彼女がいつも東京に在って思いを関西の空に馳せる時、第一に念頭に浮かぶのは蘆屋の家のことであるのは云う迄もないが、何処か頭の隅の方に、折々は此処の店の様子や、親爺の風貌や、彼の庖丁の下で威勢よく跳ね返る明石鯛や車海老のピチピチした姿も浮かんだ。
— 中巻 『細雪』 青空文庫
四月三十日(土曜) 朝飯に神戸の吉田から送られた明石鯛の浜焼、マヨネーズつけてやたらに食った。
— 昭和十三年 『古川ロッパ昭和日記』 青空文庫
渡辺を誘って、サンボアへ、明石鯛の味忘れられず、野田屋からとらしたのを肴にのむ、うまい。
— 昭和十三年 『古川ロッパ昭和日記』 青空文庫
作例 · 標準
石鯛を狙って磯釣りに出かけるベテラン釣り師が多い。
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高級魚として知られる石鯛は、料亭でも珍重される。
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水槽の中を悠然と泳ぐ石鯛の姿は、見る者を飽きさせない。
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「いやあ、この石鯛の刺身は本当に絶品だね」と、彼は満足げに呟いた。
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