二官
にかん
名詞
標準
two departments (under the ritsuryō system: the Dept. of State and the Dept. of Worship)
文例 · 用例
金鍔次兵衛は長崎の二官の店でヒエロニモ四郎に洗礼を授けた当の神父であつた。
— 坂口安吾 『わが血を追ふ人々』 青空文庫
四郎は八ツの年に二官の店に丁稚奉公にあがつたが、彼はいはゆる神童で、この界隈では四五歳の四郎の筆蹟を額におさめて珍蔵する家もすくなからぬ程だつた。
— 坂口安吾 『わが血を追ふ人々』 青空文庫
十三の年に独立して、二官の店の商品、舶来の小間物類を船につみこみ、京、大坂、江戸で売りさばくために父親の甚兵衛と共に出発したが用心棒といふ以外に父親の同伴の意味はなかつた。
— 坂口安吾 『わが血を追ふ人々』 青空文庫
二官の義弟の陳景は長崎の市長であつたが、四郎は当然王侯たるべき人ではあるが、世を危くする気質まで蔵してゐる、と予言した。
— 坂口安吾 『わが血を追ふ人々』 青空文庫
二官は四郎先生とよんで自慢のあまり過当に四郎を代理に立てゝ一人前に振舞はせて喜びまはつてゐたのであつたが、応対の礼儀などでも大人以上の落付と余裕があつたし、思慮分別にも富んでゐた。
— 坂口安吾 『わが血を追ふ人々』 青空文庫
彼らが商品を船に積みこみ明朝出発するといふ前夜のことだが、その晩長崎の二官の店では四郎父子を主賓に小さな饗宴がひらかれてゐた。
— 坂口安吾 『わが血を追ふ人々』 青空文庫
そのとき飄然訪れたのが金鍔次兵衛で、彼は江戸から逃げ戻つて、長崎の二官の店へ辿りついたところであつた。
— 坂口安吾 『わが血を追ふ人々』 青空文庫
まだ街はねむつてゐたが、二官の家では四郎父子の出発のために立働く音がしてゐる。
— 坂口安吾 『わが血を追ふ人々』 青空文庫
作例 · 標準
律令制において、太政官と神祇官は二官として重要な役割を担った。
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奈良時代の行政は、主に二官八省によって行われていた。
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歴史の授業で、二官の職掌について詳しく学んだ。
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