死魄
しはく
名詞
標準
waning moon
文例 · 用例
くづれる肉體蝙蝠のむらがつてゐる野原の中でわたしはくづれてゆく肉體の柱をながめたそれは宵闇にさびしくふるへて影にそよぐ死びと草のやうになまぐさくぞろぞろと蛆蟲の這ふ腐肉のやうに醜くかつた。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
戀を戀する人わたしはくちびるにべにをぬつてあたらしい白樺の幹に接吻した。
— 萩原朔太郎 『蝶を夢む』 青空文庫
――荒寥地方――くづれる肉體蝙蝠のむらがつてゐる野原の中でわたしはくづれてゆく肉體の柱をながめた。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
わたくしはくさ/\しました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
まがつみのうしはく山か。
— 長塚節 『長塚節歌集 上』 青空文庫
荒山の狹沼うしはく。
— 長塚節 『長塚節歌集 上』 青空文庫
「アグネス」と、わたしはくりかえした。
— 幻の人力車 『世界怪談名作集』 青空文庫
「声が駄目なの――自分でもあたしはくだらないことを気にすると思つて誰にも云はないんだけれど、どうしても我慢出来ないつてことが解つたのよ。
— 牧野信一 『早春のひところ』 青空文庫
作例 · 標準
夜空には死魄が白く輝き、静まり返った湖面を微かに照らし出していた。
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二十五日の深夜、窓の外には鋭い鎌のような死魄が昇り、不気味な静寂を演出していた。
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月が欠けて死魄となる頃、古い伝説では魔物たちが活動を始めると言われている。
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