釣り竿
つりざお
名詞
標準
文例 · 用例
兄の方が、釣り竿を堤防の石垣の穴にさし込んどいて、「かうして屋根を葺くんだよ」 と云つて、堤の上に乾してあつた乾草を胡桃の枝に渡して、屋根を葺いてやつた。
— 葉山嘉樹 『氷雨』 青空文庫
かれが片手に釣り竿を持っていたのを見ると、なにかの過失で足を踏みすべらせて、草堤から転げ落ちたのであろう。
— 大森の鶏 『半七捕物帳』 青空文庫
品川の浪打ちぎわへ行って釣ったのさ」「その釣り道具を見せてくれ」 半介はすぐに立って、奥の台所から釣り竿と魚籠を持ち出して来た。
— 大阪屋花鳥 『半七捕物帳』 青空文庫
」 新吉は釣り竿を引き上げ水中で魚にとられた餌を取りかえて、――兎も角、おれが巴里で始めて出会った初恋娘のカテリイヌの本当の事情は大分おれの想像と違っていた。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
ふと葉子は目の下の枯れ葦の中に動くものがあるのに気が付いて見ると、大きな麦桿の海水帽をかぶって、杭に腰かけて、釣り竿を握った男が、帽子の庇の下から目を光らして葉子をじっと見つめているのだった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
木部の顔は仮面のように冷然としていたが、釣り竿の先は不注意にも水に浸って、釣り糸が女の髪の毛を流したように水に浮いて軽く震えていた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
「あなた釣り竿は」「釣り竿ですか……釣り竿は水の上に浮いてるでしょう。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
家の中で釣り竿を担いでいるさえあるに、その挨拶がまた、恐ろしくサッパリしたものだ。
— 新版大岡政談 『魔像』 青空文庫
ウィキペディア
釣り竿(つりざお)とは、釣りに用いられる弾力性に富む細長い棒状の道具。大抵の利用されるときは、釣り糸や浮き・釣り針などの部品がついた状態であるが、専用に設計されたものなら付属部品の有無は問われない。
出典: 釣り竿 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0