山の端
やまのは
名詞
標準
edge (brow) of mountain
文例 · 用例
酒は殊に夏、私を非常に衰弱させるが、それで希はくは飲みたくないものだが、夜になつて月が山の端にのぞくと、詮方もないことだ、私は飲み出してしまふのである。
— 〔私が貧乏で〕 『夏』 青空文庫
山の端は、澄んで澄んで、金魚や娘の口の中を清くする。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
山の端削りて道路開かれ、源叔父が家の前には今の車道でき、朝夕二度に汽船の笛鳴りつ、昔は網だに干さぬ荒磯はたちまち今の様と変わりぬ。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
灘山の端を月はなれて雲の海に光を包めば、古城市はさながら乾ける墓原のごとし。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
向う岸はまた一座の山の裾で、頂の方は真暗だが、山の端からその山腹を射る月の光に照し出された辺からは大石小石、栄螺のようなの、六尺角に切出したの、剣のようなのやら、鞠の形をしたのやら、目の届く限り残らず岩で、次第に大きく水に※ったのはただ小山のよう。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
まばらに葉の中を透して月は山の端を放れた、その梢のあたり。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
茫となって、辻に立って、前夜の雨を怨めしく、空を仰ぐ、と皎々として澄渡って、銀河一帯、近い山の端から玉の橋を町家の屋根へ投げ懸ける。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
英雄三|浦の洋装の、横肥にがツしりしたのが、見よ、眉の上の山の端に顕はれた。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
作例 · 標準
夕日が山の端に沈んでいく。
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山の端から月が顔を出し始めた。
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山の端に立つと、町全体が見渡せた。
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