通交
つうこう
名詞
標準
文例 · 用例
」「蛮夷は僻遠の地に在て(中略)産物具全せず(中略)、天下融通交易と号し、外国を伺ふなど、飽かざれば止まずとも申候。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
日本の正倉院にある染織物の文樣や手法と似通ふてゐるなど彼我文化の通交も考へられておもしろい。
— 小野賢一郎 『やきもの讀本』 青空文庫
切符があっても通交証がなくて。
— 一九四五年(昭和二十年) 『獄中への手紙』 青空文庫
双方で馴れる迄ひどく慎重らしいから、一定の地域の通交人の身体ケンサしているらしい風です(ラジオでの話)(横浜など)わたしはどうしても忙しくなり、動きも多くなりましょうから、そういう場合は不便でしょうと思います。
— 一九四五年(昭和二十年) 『獄中への手紙』 青空文庫
裏に出来た道路は丁度お寺の崖をこそげとってうちの裏の細い溝のすぐ上を通って居て、そちらの道の通交人は自転車やオートバイで、すこし目より高いところを通り、外から内が丸見えです。
— 一九四五年(昭和二十年) 『獄中への手紙』 青空文庫
けれども、絶間ない通交人は、誰一人この小さい花売娘に見向きもしないで通りすぎる。
— ――ふるき市街の回想―― 『小景』 青空文庫
さう言ふ外国人などゝの通交に、わが国が、不利益の立ち場にばかり立つてゐた事を知つてゐたのである。
— 折口信夫 『橘曙覧評伝』 青空文庫
此等の羈縻藩屬の諸部・諸國の外に、唐の國威と文化とを慕つて、通交した國々の數が中々多い。
— 桑原隲蔵 『大師の入唐』 青空文庫