強剛
きょうごう
名詞
標準
文例 · 用例
新国民生活体制、――私もその第一歩に歩調を合せる、――清新、強剛、信頼、勤労。
— 種田山頭火 『松山日記』 青空文庫
かねがね、市九郎の強剛なる意志を知りぬいている周囲の人々は、彼の決心を翻すべき由もないのを知った。
— 菊池寛 『恩讐の彼方に』 青空文庫
うぬぼれや虚栄心や猜みなどのような私心を去らなくては、この「明」は得られないのであるが、ひとたび大将がこの明を得れば、彼の率いる武士団は、強剛不壊のものになってくる。
— ――キリシタン渡来文化前後における日本の思想的情況―― 『埋もれた日本』 青空文庫
四肢のしなやかさは柔らかい衣の皺にも腕や手の円さにも十分現わされていながら、しかもその底に強剛な意力のひらめきを持っている。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
勇ましい戦士と見えたのは、強剛な意志を欠く所に生ずるだだッ児らしいわがままのゆえに過ぎなかった。
— 和辻哲郎 『転向』 青空文庫
地獄の苛責を以て人を嚇かそうとする教会の権威を大胆にはねのけ、ただ異教的な古代の文化にのみ親縁を感じつつ、しかもその古代人以上に人間的な美を結晶させようとしたルネサンスの芸術家は、すべて強剛な豪胆な個性の持主であった。
— 日本の悲劇 『鎖国』 青空文庫
しかし視点を変えて見れば、その秩序の乱れの裏には、ちょうどイタリアの十四・五世紀におけるような、個性のある強剛な人物の輩出を指摘することができるであろう。
— 日本の悲劇 『鎖国』 青空文庫
その牡鹿は気が荒くなつていて、六尺以上の背丈があり、バックにさえ願つたり叶つたりの強剛な敵であつた。
— THE CALL OF THE WILD 『荒野の呼び声』 青空文庫