堕獄
だごく
名詞
標準
going to hell
文例 · 用例
私は動物らの霊と共にする薔薇色の堕獄を知つてゐた。
— 一報告書 『鳥獣剥製所』 青空文庫
総じてこの「じゃぼ」には、七つの恐しき罪に人間を誘う力あり、一に驕慢、二に憤怒、三に嫉妬、四に貪望、五に色欲、六に餮饕、七に懈怠、一つとして堕獄の悪趣たらざるものなし。
— 芥川龍之介 『るしへる』 青空文庫
もしわれにして、汝ら沙門の恐るる如き、兇険無道の悪魔ならんか、夫人は必ず汝の前に懺悔の涙をそそがんより、速に不義の快楽に耽って、堕獄の業因を成就せん」と。
— 芥川龍之介 『るしへる』 青空文庫
翁の果報は、やがて御房の堕獄の悪趣と思召され、向後は……」「黙れ。
— 芥川龍之介 『道祖問答』 青空文庫
されば天上皇帝は、堕獄の業を負わせられた姫君を憐れと見そなわして、予に教化を施せと霊夢を賜ったのに相違ない。
— 芥川龍之介 『邪宗門』 青空文庫
されば仏菩薩は妖魔の類、釈教は堕獄の業因と申したが、摩利信乃法師一人の誤りか。
— 芥川龍之介 『邪宗門』 青空文庫
けれどもそれは、それまでの仏法の教にしたがえばすべて堕獄の因である。
— 風巻景次郎 『中世の文学伝統』 青空文庫
最も確実に堕獄の原因となるようなことをあえてしながら、永遠の幸福を目ざしているのだ。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫