抜作
ぬけさく
名詞
標準
文例 · 用例
「あれは少々抜作だ。
— 牧野信一 『父を売る子』 青空文庫
夜をこめてこっそり官木を間引くなんてこともありそうだが、いくらはずみがついたからといって、のんきらしく歌拍子をいれる抜作もあるまい。
— 久生十蘭 『生霊』 青空文庫
――大馬鹿、阿呆、抜作、唐変木、兵六玉、低能……) あらゆる言葉で、自分を罵倒した。
— 火野葦平 『花と龍』 青空文庫
ロミオ はて、伸びると言へば、その伸びるとは足下の鼻の下ぢゃ、今天下に並びもない拔作どのとは足下のことぢゃ。
— ROMEO AND JULIET 『ロミオとヂュリエット』 青空文庫
一體君はどつちかと云へば怜悧過ぎる方の性質だから、いゝ氣になつて擔ぎ上げられてゐるやうな事はまアあるまいが、君は怜悧過ぎる癖にまた隨分拔作でもあるから、そのために不知不識自分自身を過信するやうな事は或はないとも云へないだらう。
— 阿部次郎 『三太郎の日記 第二』 青空文庫
まづ始には女目付のバルバラが呟くやう、あのピエロオの拔作め、氣の利かないのも程がある、カサンドル樣の假髮の箱を落して、白粉を皆播いて了つたぞ。
— LA VIOLE DE GAMBA 『胡弓』 青空文庫