天空海濶
てんくうかいかつ
名詞
標準
the open sky and the serene sea
文例 · 用例
「いつもは何事も天空海濶に、行動される十二神氏が、今回に限りものを隠される、ちと変にござります」「どうやらやはり十二神様には、懐中に十手お持ちのようで」 勘助までが口を出した。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
五百石といえば堂々たる知行、その知行取りの剣道指南役の、嫡男の身に産れながら、家督を取らず浪人し、遊侠の徒と交際られ、権威に屈せず武威に恐れず、富に阿ねらず貧に恥じず、天空海濶に振舞われる当代での英傑であろう。
— 国枝史郎 『剣侠』 青空文庫
所謂る徹底した功利主義者として、天空海濶に振舞った。
— 国枝史郎 『五右衛門と新左』 青空文庫
人間の性質が碁石の運命で推知する事が出来るものとすれば、人間とは天空海濶の世界を、我からと縮めて、己れの立つ両足以外には、どうあっても踏み出せぬように、小刀細工で自分の領分に縄張りをするのが好きなんだと断言せざるを得ない。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
生涯を通じて、この時ほど天空海濶な思いをしたことがない。
— 久生十蘭 『湖畔』 青空文庫
天空海濶「内藤君、きみは土曜にまた帰るか?
— 佐々木邦 『苦心の学友』 青空文庫
作例 · 標準
旅の途中で訪れた離島は、まさに天空海濶の絶景だった。
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彼の心境は、すべてのわだかまりが解けた天空海濶のようだった。
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厳しい修行の末、僧侶は天空海濶の境地に至った。
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