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奸悪

かんあく
名詞
1
標準
文例 · 用例
臣|伏して祖訓を覩るに云えることあり、朝に正臣無く、内に奸悪あらば、則ち親王兵を訓して命を待ち、天子|密かに諸王に詔し、鎮兵を統領して之を討平せしむと。
幸田露伴 運命 青空文庫
燕王の言に曰く、予始め難に遘う、已むを得ずして兵を以て禍を救い、誓って奸悪を除き、宗社を安んじ、周公の勲を庶幾せんとす。
幸田露伴 運命 青空文庫
第二には、梟悪・奸悪等の「邪悪の人物」であります。
幸田露伴 馬琴の小説とその当時の実社会 青空文庫
殊に、既成政治家の張り廻らした奸悪な組織や習慣を一つ一つ破砕して行くことは、子路に、今まで知らなかった一種の生甲斐を感じさせる。
中島敦 弟子 青空文庫
奸悪なる白人共の手の伸びるのは其の時です。
中島敦 光と風と夢 青空文庫
貞淑な妻を裏切った不信な夫は奸悪な海蛇だ。
夫婦 南島譚 青空文庫
いや、あの時計自体よりも、あの時計の事件によって私の心象に残された彼の奸悪さと、今の此のにぶつかった私一人だけの感ずるものなのかも知れない。
南島譚 青空文庫
そうして、此の事件にも、私は奸悪な接神妄想を想像しているのです」 その間盤得尼は、ただ呆れたようになって、相手の顔を見詰めていたが、キュッと皮肉な微笑を泛かべて云い放った。
小栗虫太郎 夢殿殺人事件 青空文庫