着膨れ
きぶくれ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
bundling up (in layers of clothes)
文例 · 用例
着膨れてはいるが、大きな体格はあまり丈夫ではないらしく、左の手を癖にして内懐へ入れ、肋骨の辺を押えている。
— 岡本かの子 『家霊』 青空文庫
惜い事に裸身ではないが、不断着で着膨れていながら、頸脚が長くすらりとしていた。
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫
」 と、着膨れた体を毛毬のやうに円くして、二羽三羽と群をつくり、べちやくちやと口やかましく囀りながら黄鶺鴒の後をつけ廻してゐる。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
これから日を逐うて寒さが加はり、朝霜が白くおいた凍土の上を、着膨れて鞠のやうに円くなつた雀たちが、いたいたしさうに小刻みに飛び歩く十一月の末頃ともなれば、この青道心のかちかちに頑だつた青頭も、いつのまにかふつくりと黄熟する。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
それにしても、あの着膨れた二羽の雀の何だか不足がましい、ぼやくやうな話つぷりと、やるせなく悲しさうな眼つきは、一体どうしたのだらう。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
そのなかを着膨れした老人の魚売が、濡れとほつた草鞋でびしよびしよと歩いてゐる後姿が想ひ出される。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
膝に補布を当てた股引を穿いて、ボロ/\の布の無尻を何枚も/\着膨れた、見るから腕白らしい児であつた。
— 石川啄木 『足跡』 青空文庫
膝に補布を當てた股引を穿いて、ボロ/\の布の無尻を何枚も/\着膨れた、見るから腕白らしい兒であつた。
— 石川啄木 『足跡』 青空文庫
作例 · 標準
雪の日に出かける準備で、ついつい着膨れしてしまった。
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彼は寒がりなので、いつも冬は着膨れしている。
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「もう、こんなに着膨れしたら、動きにくいったらありゃしない!」
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着膨れしないように、薄くて暖かいインナーを選んだ。
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